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旧津山扇形機関車庫
扇形機関車庫とは、扇のような形をしている蒸気機関車の車庫のことです。明治時代の車庫はレンガ造りの長方形の小規模なものが一般的でしたが、大正・昭和の蒸気機関車黄金時代になって、より多くの車輌を収容できるように転車台と一体となった扇形機関車庫が建設されるようになりました。
JR津山駅に残る扇形機関車庫は昭和11年(1936年)に建設され、奥行22.1mで17線あり、京都の梅小路に次ぐ全国で2番目の規模です。
車輌の方向転換をするための転車台は、昭和5年(1930年)に設置され、直径は18.29mあり現在も使用されています。
ディーゼル機関車(DE501)
DE501とは、国内で1台だけ製造された、国産最大最強のエンジンを積んだディーゼル機関車『DE50形』の1号機のことです。昭和45年(1970年)に誕生し、平成14年(2002年)からは津山の扇形機関車庫に保管されています。
平成27年度は車両増設工事等のため、「旧津山扇形機関車庫」の一般公開は実施いたしません
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美作滝尾駅
昭和3年3月30日完成。平成7年には、映画『男はつらいよ 第48作 寅次郎紅の花』の冒頭部分の撮影が行われました。内部のきっぷ売り場や改札口などかつての全国でみられた木造駅舎がそのまま残っており、平成20年(2008年)には、国の登録有形文化財に登録されました。 |
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美作河井転車台
JR因美線美作河井駅に残る『美作河井転車台』は、明治5年(1872年)に開業した東京・新橋駅のものと同じサイズの輸入品で、完全な形で残っているのはここだけというたいへん貴重なものです。草と木で覆われ、真ん中からは数本の木が伸びている状態であったが、平成19年4月に全国から集まった鉄道ファンにより発掘されました。 |
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みまさかスローライフ列車
平成19年より春と秋に開催されているイベント。昔ながらの木造駅舎や豊かな自然が残るJR因美線を旧国鉄色のディーゼル気動車キハ28-58が走ります。
途中の美作滝尾駅、美作加茂駅、美作河井駅等では多彩なイベントも開催されます。 |
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人気車両が続々登場
→ キハ52-115(右側)
「キハ20」をベースに、エンジンを2基搭載した出力アップ版として1958年から製造された。主に山岳路線などの急勾配区間で活躍した。
→ キハ33-1001(左側)
50系客車(オハ50)を改造して製造された車両。1988年に2両のみ製造された。185系と同じエンジンを1基搭載している。 |
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みまさか鉄道ものがたり
小西伸彦・著 みまさかローカル鉄道観光実行委員会・刊
◆A5・オールカラー・並製本・303頁 ◆定価2200円+税 (価格2,370円税込)
鉄道遺産の宝庫・美作の人と歴史をたどる「鉄道遺産を歩く」の著者・小西伸彦氏の力作、 明治、大正、昭和の貴重な写真もふんだんに掲載 。
建国1300年を迎え、歴史と自然に恵まれた美作は、鉄道遺産の宝庫としても知られている。
旧津山扇形機関車庫や、津山駅から四方に伸びる路線に佇む木造駅舎などはその代表だ。
本書は、美作の鉄道の歴史をたどりながら、鉄道に夢とロマンを賭けた人々を描いた力作。
著者は産業考古学の研究者で、『鉄道遺産を歩く−岡山の固有鉄道』の著者・小西伸彦氏。
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